ふりかえること

電車ですわっていて降りるとき、銀行のATMを利用して銀行から出るとき、わたしはうしろをふりかえり、忘れものがないか確認する。親友が、まえに言っていた。 「ふりかえると、なにもないんだよね。忘れものしちゃうときは、ふりかえるの忘れてるときだか…

部屋とYシャツと、時々、わたし

結婚してからというもの、部屋部屋Yシャツばかりにかまけて、「わたし」をかまうひまなんてなく、「部屋」より「Yシャツ」より、なによりも食事の準備で一日がうまる。 そんなわけでせめてもの憂さ晴らしに始めた料理ブログ「ものがたりとごはん」今日のご…

猫楠

猫楠 南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)作者: 水木しげる出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/10/22メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 100回この商品を含むブログ (97件) を見る死んだあとのことはわからない、死んでからほんとうの生がはじまるのかも…

なんぞや

林忠彦

死んでいる

ジム・クレイス「死んでいる」は、主人公の夫妻が物語の冒頭からすでに「死んでいる」小説。 著者ジム・クレイスは、無神論者だった父の死を消化できず、「死」を、宗教的言説をもちいずに納得するためのひとつの方法として、自然科学に徹した死の描写を軸に…

死んでいる

これが、永遠に続く終わり、死んでいる日々。 「自然を学ぶ者は、暴力に慣れなければなりません。あなた方が動物学者として身を立てたいならば、死と親しむようになる必要がある」 つまり、死を恐れることは生を恐れることだという意味で、それは科学者の、…

朝霧2009

地獄の釜も定員オーバー てなわけで朝霧JAMにはじめて行ってみた。日焼けが落ちついてきた昨日あたりから筋肉痛がはじまった。身体が宴のあと。 高原を埋めつくすテントの密集をみて、ほんとうに地獄の釜も定員オーバーでしょうなあと嘆息。同行した料理人な…

ごはんは地球をすくうよ、きっと

友人が主催しているマクロビオテック(ティック?)料理教室へ。都会育ち資本主義っ子を自負しているわたし、マクロビには偏見があった(オーガニック食材って高価だし、エコ的商戦だいきらいだし、今回誘ってくれた友だちがまえに通っていた料理学校のさいし…

きもちわるいといいたい

職場にオタクな先輩女性がいる。アニメっぽい声で「オホホホホ」とか「シクシクシク」とかいちいち声に出すので、いちいちイラっとしてしまう。 わたしはオタクはきらいです。 きもちわるいのだもの。 ほらきもちわるいあーおもしろい さいきん、オタクだけ…

あめふりくまのこ

今日ひるすぎの雨でなんだかきゅうに思いだしたうた。せつない。おやまにあめが ふりました あとからあとから ふってきてそれでもどこかに いるようで もいちどのぞいてみてました さかなをまちまち みてましたこの待ちっぷりがせつない。 かさでもかぶって…

平和の空は何色

南極料理人をみた前作「このすばらしきせかい」もオレンジ色と青空 チラシをならべてみましょう 松江哲明さんの感想「おっさん全てが可愛かった。」「沖田監督は人間が大好きで、ダメな部分も含めて肯定しているから気持ちいい。」この、ダメで迷惑な存在も…

北斎漫画

しごとでみたカタログに惹かれて、遠いけれど行ってみようと恋人を誘った。「パウル・クレー 東洋への夢」展 http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/582.html横須賀。海軍カレーを食べたくて、炎天下2時間ほどさまよってたどりついた店で 海軍カレーは…

きもの文化検定

この人の隣にいることで思い知らされる孤独を、わたしはこれから何度あじわうんだろうか 恋人はいつもわたしを孤独にする 30分かけてきちっとびしっと浴衣を着、夏帯をお太鼓にして帯揚げ帯締め帯留・・ 「きれいに着れたよ」と披露したわたしを一瞥して「う…

正しい食べかた

12年ぶりのショートカット。 床に切り落とされたわたしの髪の毛は、仔犬1匹ぶんはあった。12年前はベリーショートだった。12年も前か。1997。 そのころなにしてたかしら あ、ライブにいってました。思い出していた矢先、職場の先輩から弔報をきいた。「あの…

ベルギーのブルー

100%帝王切開で誕生するダブルマッスルの筋肉牛『ベルジャン・ブルー』 遺伝子改良で筋肉量が高く、通常のお産では娩出させることができない牛。 かなりマッスル。友人に紹介したら 「え、それは、闘牛用?」 そんなわけないでしょう。敵を強くしてどうする…

Last Dance

むかし失恋するたび聴いたうた

あたし平和よ

「ひとがいれてくれたコーヒーはおいしい」「ひとがにぎったおにぎりはおいしい」などなど、いろいろと自分のよりも他人のがいいものがあって、わたしが提唱したいのは「他人のおっぱいはじぶんのよりもやわらかい」。大きさに関わらず。 たぶん、さわる腕の…

みらいはしらんかおさ

スーパースターが死んじゃった ファンでもなかったのに妙にかなしんでいたわたしに、知り合いが言った。「マイケル、ほんとは死んでないと思いません?マスコミから追われなくなって、CDはバカ売れで、いまごろウハウハですよ、マイケルは、きっと。」 なに…

おいしいごはん

南極料理人を、会うひと会うひとに宣伝している。「テアトル新宿で、8月8日からです。南極で、真夏に公開ってとこがまた、いいですよね、夏に対するプロテストを感じますよね、納涼です!あ、堺雅人かっこいいですよね〜〜」 てあたりしだいだ。 チラシを…

氷の世界

ふと思いついてふらっとUPLINKへ。ロシア革命アニメーション。 超満員でびっくりする。そんなばかな。なつかしい単語、なつかしい語彙。二人称が「タヴァーリッシュ(同志)!」だった時代。「勝利に向かって」のポップさが、ポップゆえにますますしらじらし…

共鳴

夜が明けていく速度がなんだかおそいな、とおもったらなんだ今朝は雨か。タイ・レイ・タイ・リオ【文庫本付き】アーティスト: 高木正勝出版社/メーカー: Epiphany Works発売日: 2009/06/17メディア: CD購入: 6人 クリック: 48回この商品を含むブログ (39件) …

等価値なら

BSでやっていたエターナル・サンシャイン キャーせつない BECK - Everybody's gotta learn sometimes 恋をする、たがいのことを話す、手に入れた、と思いこむ、不満がうまれる、ケンカする、別れる、というのが恋のぜんぶで、どんな恋もきっと等価値。 こ…

すべてを繋ぐ

先週土曜日の深夜新宿駅前で、路上にふせて号泣しているウザい女を目撃した方、申し訳ありません。それは私です。 親友Bとお酒をのむと、3回に2回は泣く。 彼女が静かに涙をながしはじめ、私が叫び、さわぎ、泣く。 その日の会話や、カラオケでうたった歌…

Life Goes Off

仕事で、毎日たくさんの人名を目にする 真とか義とか愛とか幸とか 現実にはありそうにないものの文字をたくさんみる 阿蘇品さんという苗字はめずらしいと思っていたら、一日にふたりもでくわした あそしなさん。いいづらい。あそしな。3歳の姪っ子が、自分…

ふるさとには帰れない

上京というものをしてみたかったなあと、都会そだちのわたしはときどき思う。 「ままどおるず」の、こんな歌↓ 「福島には帰らない」 作詞 箭内道彦 ふるさとには帰れない こんな色の髪の毛じゃ 福島には帰れない まだ何もできていない ふるさとには帰れない …

Good Old Future

健康診断。スチャのGood Old Future、「まだタバコがどこででも吸えたころ」に 「まだ体脂肪を測らなかったころ」を加えたい。 こどものころはそんな概念なかったよ。 健康健康うるさいです、そんなにいりません。 「草食」だなんてわざわざ分類しなくても、…

大地はオレンジのように青い

大地はオレンジのように青い 一点の過失もなく言葉は嘘をつかない 言葉はもう歌わせてはくれない こんどは接吻がむつみあう番だ 狂人たちと愛 彼女 その約束の口 すべての秘密すべての微笑 なんという寛大な衣装だろう 彼女が全裸かと思えるほど −ポール・エ…

やくばらい

おいくつなのかしら、と疑問に思っていた職場の先輩(女性) の、机の上のカレンダーに書き込まれた週末の予定 「厄祓い」 偶然目に入ってしまい、はからずもあっさり年齢発覚。 春日武彦の本 たくさん と、 速読能力がほしい健全な肉体に狂気は宿る―生きづ…

daylight view, night view

死後の世界はない、って言う人は半信半疑に主張していて 死後の世界はある、って言う人は自信たっぷりなことが多い気がする。フェヒナー博士の死後の世界は実在します作者: グスタフフェヒナー,服部千佳子出版社/メーカー: 成甲書房発売日: 2008/09/02メディ…

23

因縁深い数字、23。久しぶりに読み返す本の主題も23個。人生論ノート (新潮文庫)作者: 三木清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 44回この商品を含むブログ (44件) を見る「孤独は山になく、街にある。 一人の人間に…