猫楠
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1996/10/22
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死んだあとのことはわからない、死んでからほんとうの生がはじまるのかもしれない。
そうかもしれない。
熊弥が発狂するところで泣きそうになった。
『猫楠』の参考文献にもなっていた『南方熊楠』の著者、鶴見和子さんが、病気で半身不随になった際のことば。
「ひとつの体の中に死者と生者がいるのよ
誰にでもできることじゃないでしょ
面白いじゃない」
さすが熊楠研究者。
そうそう言えるものじゃない。
さらに鶴見さんはその死の直前に
「死ぬということは面白い経験ね
こんなの初めて」
と、おっしゃったという。
うん、楽しみにしておこう。
- 作者: 鶴見和子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1981/01/07
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