かなしい

23

因縁深い数字、23。久しぶりに読み返す本の主題も23個。人生論ノート (新潮文庫)作者: 三木清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1978/09メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 44回この商品を含むブログ (44件) を見る「孤独は山になく、街にある。 一人の人間に…

驟雨

やっと12月らしく気温が下がり、喜んでいる人間を私は自分以外に周りに見つけられずにいる。孤独。 冬将軍の到着は年々遅くなる。落葉って前は11月半ばじゃなかったか。 制服を着ていた頃の私は、明治通りに散る落ち葉のなか帰路を辿るのが毎年の楽しみだっ…

そういえば昔好きだった

むかし好きで好きで追いかけていて一時期は彼のことばかり考えていたのに、もはやすっかり存在すら忘れていた俳優、水橋研二。 「相棒」に出るとのことで勇んで見てみたところ、あっという間に殺されてしまった。月光の囁き ディレクターズカット版 [DVD]出…

雪を払いはね上がる枝

夏に逝去した祖父の遺体は半日で腐乱を始めた。 葬儀屋が急遽お棺に詰め込んだドライアイスも、古びた畳と腐乱臭との親和性を断ち切ることはできなかった。 私がこの季節と死とを結びつけてしまうのは、この記憶のせいではない。 有機物が腐敗する暑さと湿気…