共鳴

夜が明けていく速度がなんだかおそいな、とおもったらなんだ今朝は雨か。

タイ・レイ・タイ・リオ【文庫本付き】

タイ・レイ・タイ・リオ【文庫本付き】

先にでていたビジュアルブックをみて、なんだか、太古とかしぜんとか寄りになってしまったようで、むかしのピコピコ系のほうがわたしは好みだから、どうなのかしら〜と懸念していたのだけれど、Omo Hahaの前奏でもう、買ってよかったなあと。

みえないものとか、大きなちからとか、興味なかったし、ひとがつくった人工的なもののほうが、生きてる人間のちからのほうが、と思っていたし、幽霊も神も輪廻転生も信じちゃいなかったけれど
2月に親友が死んでしまって、彼女がもうどこにもいないだなんて、そんなこと、超常現象より神さまより信じられなかった。
あの子にもう会えないなんて、いなくなっちゃったなんて、そんなこと、あたりまえすぎて、無意味だ。そんなほんとうのこと、ほんとうすぎて、わたしはイヤだ。

また会えるんだよ、会うんだよね。思い出すたびにそう信じることにした。

わたしたちは人間同士で会って、たくさん話して、笑って、それが楽しかったから、君は生まれ変わるときに「にんげんはもういいや〜」なんて言うかもしれないけど、何回か動物やったあとでいいから、また人間になって、そして私とまた友達になって、そしたら、そのときはさ、お互いもっと、じょうずにやろうよ
そう思っていたのも、Tai Rei Tai Rio聴いていたら、ひとじゃなくてもいいや、とおもった。
ただの、単細胞のミジンコでも、葉っぱでも、なんかよくわからない液体とか、音とか、そんなかたちのないものでもいいし、会話なんてできなくてもいい。なんでもいいから、共鳴し合えるもの同士でまた会って、またいっしょに笑おう。

だってわたしたち、それぞれに違う楽器をもって、ひとつの曲を何度もいっしょに演奏したじゃない。
君が吹いていた楽器の音と、大きな笑い声をたよりに、必ず、いつか君を見つけだす。