大地はオレンジのように青い

大地はオレンジのように青い
一点の過失もなく言葉は嘘をつかない
言葉はもう歌わせてはくれない
こんどは接吻がむつみあう番だ
狂人たちと愛
彼女 その約束の口
すべての秘密すべての微笑
なんという寛大な衣装だろう
彼女が全裸かと思えるほど
   −ポール・エリュアール



ホワイトデーに恋人が買ってくれた本をやっと読了

調書

調書

叙情はなく、物質描写ですすむ小説。
意識ばっかりで過ごしているけれど物質の中で生理的に生きてんだよなあとかなんとか思いながらも読みづらくてなかなかすすまなかった


「ひとりぼっちで自分だけの片隅に行って暮らす代わりに、何か別のことができたかもしれない。たとえば鸚鵡を一羽買って、いつも肩にとまらせて歩く。そうすれば、誰かに呼び止められたら、自分の代わりにしゃべらせることもできる。」
孤独の無数の選択肢。 まわりくどい   孤独は街にある


「人間たちは永遠であり、神とは死であった」


「誰でもみな、多かれ少なかれ文学をやってる、そんなことはわかってるが、今やもうそれじゃあやって行けないんです。僕がもう、ほんとうにあきあきしているのは、−大体こうなる他はなかったんですよ、本を読みすぎるからなんだ。」
「そいつは偽物の詩の悪臭をぷんぷんさせてる」「僕には体系が必要なんだ。さもなきゃ僕は気違いになる。大地がオレンジか、それともオレンジが青いか、どっちかだ。」

僕には体系が必要なんだ
そのための世界の破壊


23歳のときの作品だそうだ



The Cinematic Orchestraを聴きながら読みました